• テキストサイズ

甘い甘くない甘い【ハイキュー】

第12章 ♢ストレートと不器用。【白布賢二郎】




「え!!!!白布さん!!彼女ですか!!!!!」


耳元でバカうるさい声が響く。


「お前はなにを聞いてたんだよ。クラスメイトだから」


五色の大声に対し、ギッと五色のことを睨むと、ヒィッと背筋を伸ばし怯えた。
コイツほんと馬鹿だと思う。

少し女子と話しただけで騒がれると少し面倒で、思わず小さなため息が溢れる。

俺たちは常にバレー漬けだから、浮ついた話なんて微塵も聞かない。だからこそすぐこうやって盛り上がるのだ。



「ああ!もしかしてキミ、噂の五色くん!?」


「…はあ?」


いきなり彼女は目を輝かせ五色のところへ駆け寄った。
噂ってなんだ?


「ハ、ハイッ!!」


びっくりした五色は思わず声が裏返っていた。

なんでアイツ、五色のこと知ってんだろ。他学年だし、バレー部のこと全く興味なさそうなのに。

なんとなく考えがぐるぐると回り、少しだけイラっとした。




「友達がバレー部の一年生で髪の綺麗な可愛い男の子いるって言ってたんだけど、近くで見ると背高いしかっこいいね〜!」





/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp