第1章 *とっくに普通以上だったよ【国見英】
「ずるいのはどっちだろうね」
「ちょっ、ダメだってば…っ、国見く…っぁっ…」
触れていただけの手が動き出す。
やわやわと揉んできたかと思ったら、人差し指を立てて引っ掻くように触ってくる。
服の上からなのに、
なんでこんな感じてるんだろう。
「んっ!!!」
人差し指が服の上から、胸の先端を引っ掻く。
「弱いんだね、ここ」
「待ってっ、だめっ、やぁっ……」
弱いとバレたから、国見くんはそのを集中的に触り出す。
しかも一番ひどいのはあれだ。
左手は触ってくるけど、右手では私の顔を抑えて
顔をそらさせないようにしてること。
これじゃあ感じた顔も国見くんに見られてしまう。
国見くん、私の顔ずっと見てくるから嫌だ。
恥ずかしすぎる。