第1章 *とっくに普通以上だったよ【国見英】
「前田、ベッド乗って」
「えっ、いや、ちょっと待ってそれは…っ」
「激しくされたくなかったら、乗って」
い、意地悪だこの人…
激しくされるのは怖いから、大人しくベッドに乗る。
「……ベッドに前田とかもう、本当そそられる」
さらっと国見くんは言う。
ヤバい、この人かなり変態だ。
いつもの国見くん、本当にどこに行ったの。
「えっ、ん…っ、国見くん…っ!」
油断してる時に国見くんの手が服の下から入ってきた。
自分じゃない人の手が肌に触れるだけで、
こんなにも違うのか。
「ちょっと背中浮かせて?」
「え?」
なにも考えずに背中を浮かす。
カチャ…とわずかに音が聞こえて、
しまったと我に帰る。
「あっ、だめ待って待って!!」
「嫌だ」
ブラのホックが外されて、その下からスルリと手が入る。