第1章 出会いの日
くるみを近くの公園のベンチに座らせ
近くのコンビニ走ってきて
アイスボックスを見つめているものの…
"おくらちゃんチョイスでしょ(笑)?"
の言葉にビビって
何を選べばええのかが
全然解らへん…(涙)
仕方なく無難に
ハー○ンダッ○の
ストロベリー味と抹茶味を手に取り
レジに並ぶこと一分
汗が吹き出すんも気にせず
猛ダッシュでたどり着い公園のベンチに
くるみはちゃんと座ってて
「お待たせ(笑)」
そう言った俺に
「おぉ…待たされたよ(笑)?」
なんてけらけらと声をあげ
笑ったかと思うと…
「アイスどっちがいい…?
二種類味あんねんけ…」
そう言いかけた俺の言葉を遮り
「だめだよ言っちゃ!
今から味当てゲームするんだから!!」
なんて怒ってみたり
見てて飽きないというか
なんというか…(笑)
そんなくるみの手に
二種類のアイスを乗せて
「じゃあどっちするか選んで?」
そう言うとくるみが散々悩んだ挙げ句
"こっちにする!"
そう言って選んだのは
右手に乗せたストロベリー味で
蓋を取りスプーンを差し出すと
「いただきます」
そう言って手を合わせ
幸せそうな顔をして
アイスを口に放り込む…
はむはむと何度か口を動かし
ゆっくりとアイスを味わったくるみは
「ストロベリー味だよね?
私のランキングの中では2番かな…(笑)」
なんてもう一度アイスを口に含みながら
言ってきたくるみに
「ほんなら何が一番何?」
なんて自分もアイスを口に放り込みながら
聞き返すと…
「抹茶かな(笑)」
そんな
今俺の口の中に入ったばっかりの
アイスの名前が飛び出してくる…
「嘘やろ(笑)」
そう言って笑い転げる俺に
くるみは不思議そうに
「何がおかしいんですか~?」
なんてほっぺたを膨らませて怒るから
そんなくるみの口元に
抹茶味のアイスをそっと差し出すと
くるみ不思議そうに口を開け
アイスを租借していく…
「うわぁ…何か悔しいなぁ(笑)」
そう言い笑うくるみの口元についたアイスを
親指で拭うと
その瞬間
二人の間に静かな沈黙が
流れた…