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夏の風

第8章 君が残してくれたもの


「おくらちゃん…

ほんとに幼稚園遅れちゃうよ!?」



なんてしっかり着替えを済ませ

帽子をかぶり鞄を背負った

空の小さな手が俺の手を握って…



そして家を出る間際


「行ってきますママ」


そうくるみの写真に向かい

二人で一緒に挨拶をする



なぁ…くるみ…?



空は


おてんばでいたずらっこで

時に手がつけられへん時もあるけど



笑顔がすごくかわいくて


時々君を見ているような

気がしてしまうんや…



俺の回りのすべては

形や色を変え

毎日目まぐるしく変わっていくけど



そんな中でも

ずっと変わらないものがたった一つ





君に話したいことは

たくさんたくさん山のように

あるけど



それはいつかくるみに会えたとき

ゆっくりと話すから



その時は


"おくらちゃん(笑)"


そう俺の名前を呼んで


笑顔で俺の話しを聞いて欲しいなぁ…





だから今はこの言葉だけ…




くるみ…?





今日も俺は変わらず


くるみのことが大好きやで…!




~end~
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