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夏の風
第7章 嘘つきな君の心
病院から外に飛び出すと
さっきまでは星が出ていたはずの空からは
雨が降り始めていて
足を踏み出すたびに
雨が染み込んで
靴がびちゃびちゃと気持ちの悪い
音をたてる…
どこにいけば
くるみに会えるんやろう…?
どこにいけばまた
"おくらちゃん(笑)"
そう俺の名前を呼んでくれるんやろう…?
会いたくて……
声が聞きたくて……
誰かに全部冗談やって
笑って言って欲しくて
ただひたすら降り続ける雨の中を
目的地も解らずに
歩き続けた……
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