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夏の風

第7章 嘘つきな君の心


みっちゃんは

一体何を言うてるんやろう…?




くるみがもう

この世にいないなんて



そんなことあるわけがないのに…(笑)




だってそうやろ…?




俺が大阪に行く前の日


くるみは笑って


"行ってらっしゃい(笑)"



そう言って俺を送り出してくれて…




帰ってきたら


プロポーズの答えを


聞かせてくれるって

そう言うたんや…



それやのに



"おくらちゃん(笑)"


そう嬉しそうに俺を呼ぶ声を



けらけらと楽しそうに笑う声を


その笑顔を



もう二度と


聞くことも…見ることも


出来へんてなんて……




そんなこと信じられるわけ

ないやんか…?




「うそや…

そんなこと…あるわけないやんか…(笑)


俺は…

おれ…ここにはおられへん…


絶対に…いやや!」




そう言って後退りする俺を

みっちゃんは何も言わずに見つめてて




俺はそんな息苦しい視線から


逃げるように



その場から走り出した……
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