第1章 出会いの日
「なぁ…どんな子がくんの(笑)?」
なんて待ち合わせのぎりぎりまで
興味津々で聞いてくるゴリラ…
もとい村上くんを何とか黙らせて
店の前まで来たものの
まだ店にはくるみもその友達な姿もなく
どくんどくんと胸は早鐘を打ち始める…
でもそんな時
少し遠くから聞こえる
かつんかつんという軽快な音に
吸い寄せられるように顔を向けると
少し先から歩いてくる
くるみの姿が見えて
「おーい♪」
なんて自分がアイドルなことも忘れて
子供みたいに手をふる姿に
隣で村上くんは
"アホか(笑)"
なんて首をすくめるけど
そんなん気にせぇへんよ!?
だって2週間ぶりに会ったくるみは
やっぱりキレイで
初めて会った時と何一つ変わらず
そこに何も映っていなことがうそみたいに
きれいな目を
していたから…