第5章 好きのさきにあるものは…?
「おくらちゃん…大丈夫(笑)?」
家の中を落ち着き無く
うろうろと歩き回る俺に
くるみは可笑しそうに
そう問いかけてくる…
大丈夫かって…?
全然大丈夫ちゃうわ!!!
いつかは言わなあかんし
いつかは通らなあかん道やけど
今日がその日とか
思ってなかったし…
心の準備が
まっったく出来てない…(涙)
"ピンポーン"
部屋に響き渡る
インターホンの音に
ビビりまくりな心臓は
5センチぐらい飛びはねる…
大きく息を吐き出しながら
玄関に向かう足が
尋常じゃなく重たいのは
絶対気のせいじゃないわ…(涙)