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夏の風

第5章 好きのさきにあるものは…?


「みっちゃん、みっちゃん、

退院はまだ(笑)!?」



なんて…

入ってきたばかりのみっちゃんの腕をつかみ

笑顔で聞くくるみに



みっちゃんは少し困ったような顔を

くるみに向け



「ごめんね…くるみちゃん?

退院させてあげたいんだけど…

むくみもけっこう出てきてるし…

血液検査の結果を見ても

大事をとって当分の間は入院しておく

べきだと思うんだ…」



なんて申し訳なさそうに

でもはっきりとした言葉で

伝える…



優しいだけじゃなく

ちゃんと厳しくもしてくれるから



みっちゃんに対する

信頼は厚い



やからみっちゃんが言うことなら





「うん…解った…このまま入院する…」



くるみはいつだって

素直に受け入れられる…




でも今日のくるみは

それだけでは引き下がらず



「でも一つだけお願いがあるんだけど…(笑)」





なんてみっちゃんの白衣の袖を

ツンツンと引っ張った…
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