第4章 君は強い!
「マゾなの…おくらちゃんは…(笑)?」
そう言ってけらけら笑う
くるみの目から涙が溢れていて
次々に溢れてくる涙を
指で拭いながら
「そうかもしれへんなぁ…?
あくまでくるみ限定で…やけど(笑)」
そう言って笑うと
「ほんとバカだよ…おくらちゃんは(笑)」
なんて頬に触れる俺の指を
小さな手でぎゅっと握りしめる…
「くるみ…?」
「うん…?」
「やっぱり俺はくるみが大好きやわ(笑)」
「…私も好きだよ…おくらちゃんが(笑)」
そんな短くて
簡単なやり取りをするのに
俺とくるみには
たくさんの時間がかかってしまう
時々嫌気が差すときもあるけど
それでも君を好きで仕方ない俺は
ほんまにどうしようもないぐらい
ばかなんやなぁって思うんや(笑)