第2章 君の隣
村上くんの仕事が終わる前に
家を出た俺は
ただただあほみたいに
幸せな未来しか見えていなくて…
明日俺も好きやと
くるみに気持ちを伝えたら
くるみはどんな顔をするんやろう…?
笑うんかな…?
怒んのかな…?
それとも…、、、
村上くんにもちゃんと言わなあかんよな…?
殴られのかな…(汗)
痛いかな…?
それでも痛みと引き換えに
くるみを抱きしめられるんやったら
それでも全然ええよなぁ…(笑)
なんてほんまにずっと
くるみのことばかりを
考えてた…
でもそれは
ただ俺の気持ちを考えていただけで
実際にくるみが
どんなことを考え
どんなことを想っていたのかなんて
俺はまったく
解ってあげられなかったし
きっと
考えようともしてなかったんやと思う…