第5章 鎌ノ助のやきもち
本日一番の功労者且つ、才蔵の貧乏くじを全面的に背負うはめになった佐助。
才蔵にかかっていくが、上手いこと交わされている。
そうこうしているうちに幸村が来て、二人まとめて処罰を受けていた。
なまえは、終始訳がわからず首を傾げていた。
その後、なまえは部屋でくつろぎながら、鎌ノ助が来ないかと密かに待ちわびていた。
先程作ったみたらし団子も、側に置いてある。
暫くすると、唐突に襖が開かれ、鎌ノ助がずかずかと入ってきた。
「えっ、鎌ノ助くん……?」
鎌ノ助は無言でなまえの手を取り、布で両手を纏めて縛ってしまう。
「な、何を……やっ! やめてっ」
なまえの問いかけには一切の返事をせず、鎌ノ助は更に目元にも布を巻き付けて、なまえに何も見えなくした。
そうすると、なまえの身体を押し倒し、上に跨がって動きを封じる。
「鎌ノ助くん……? なにするの? ……あっ! いっ……」
最初は頬だった。
肌に傷が付かない程度に、鎌ノ助の牙がめり込んでくる。
次に、そこを舌で撫でられ、また牙におかされる。
全身で何度も繰り返される緩やかな刺激は、なまえの気をおかしくしそうだった。
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