第1章 作成中
帰り途中、方向が違う相葉くんとバイバイして4人で歩く。
せっかく午前中に学校が終わったから遊ぼう!という相葉くんの誘いをみんなさらっと断ると、相葉くんはがっくりと肩を落として帰って行った。
そして今、私は潤くんの隣を歩いている。
潤「テストあと3日もあるのに、あの人大丈夫なのかな(笑)」
『相葉くんらしいけどね(笑)』
潤「は?テストどうだった?」
『ん~、あんまり手ごたえは感じてないかな・・・。潤くんは?』
潤「まあ俺もまずまずってとこかな」
『とか言って出来ちゃうもんねー、潤くんは』
何事にもストイックな潤くんは、きっと今回も完璧を目指して勉強していたに違いない。
中途半端なことを嫌う潤くんに、私もこれまで何回も怒られてきた。
・・・・・・同い年だけど。
潤「別に出来ねぇよ?明日の数学、俺まだ分かんねートコあるし」
『え、そうなの?』
潤「うん。だからこの後、翔くんにちょっと教えてもらうことになってんの」
私たちの話が聞こえていたのか、少し前を歩く翔くんが後ろを向いて軽く頷いた。
『えー!潤くんずるい!いいなぁ』
翔「も来る?」
『え、いいのっ?』
和「そんな言い方されちゃあ、翔くんも受け入れざるを得ないでしょ」
翔くんの隣を歩いていたにのが、前を向いたまま私に言い放つ。
毎回毎回憎たらしいやつ。
翔「俺は別に構わないよ(笑) 明日のテスト勉強はある程度終わってるし。にのも来る?」
和「んー、俺はいいや」
翔「そう?」
和「うん」
そう返事が聞こえたかと思うと、いつの間にかにのの自宅前に着いていたらしく、また明日~と帰って行った。
そして、そこから少し先の曲がり角が自宅である潤くんも、また後で。と、にのに続いて帰ってしまった。
翔「じゃ、俺らもひとまず帰りますか」
『うん、あとでね!』
翔「うん、あとで」
お向かいさんの翔くんと、背中合わせで一時帰宅。
ひとまず帰宅して、昼食後、翔くん家集合ってことになった。