第1章 感情のコントロール
そうして、生徒会長としてまた部長として忙しい日々を過ごして私の高校三年間は終わった。
千とは結構仲良くなって、私が浪人している時もよくメールをしていた。
千は、くだらない話や、悩み事などなんでも嫌がらずに聞いてくれた。
そんな千に私はだんだん心を許していった。
少しずつ仮面も外れて、千の前だけは少しだけ内側の自分でいることができるようになっていった。
それが、嬉しくもあり、そして怖くもあった。
いつか、千にも裏切られるんじゃないか…、
そんな不安が私の心にはいつも存在していた。
まあ、そんな不安も抱えながら、無事に受験も終わり、いよいよ大学生になることが決まった。
一応、千にも報告しておこうと、私は電話した。