第3章 少女初恋をする
「千って元カノいたんだ」
意外だ…。
他人に壁作って特に女の子とは話してるところとかあんまり見なかったのに‥。
すごく気になる‥。
「知らなかったっけ?」
「うん。どんなひとだったの?」
「それ聞く?」
「だめ?」
「いや、だめじゃないけどなんで?」
「面白いかなーと」
「おいっ」
「だって、他人と壁作ってた千に彼女とか気になるじゃん?」
「その壁は見事にぶち壊されたけどな」
「すごいでしょー、褒めてくれてもいいよ?」
「はいはい」
「で、どんな人だったの?」
このとき私は後々これが面倒なことになるなんて想像もしていなかった‥。