第1章 感情のコントロール
私は、高校に入学して生徒会に入った。
最初、同学年は私しかいなくて、すごく大変だった。
でも、途中で投げ出すのはなんとなく嫌で、先輩の力も借りながら、なんとか毎日の仕事をこなしていた。
そして、私が高校2年生になった夏ごろ。
生徒会選挙まで2か月となった時期、
同じクラスで仲の良かった男の子が生徒会に入ってきた。
最初は、人数も足りなかったし、何といっても先生からの推薦だったので、生徒会の役員はみんな歓迎していた。
しかし、生徒会選挙の候補者募集期間に入って事件は起きた。
いきなり、その男の子が生徒会長に立候補したのだ。
生徒会内では、亀裂が入った。
先輩たちは、一年のころから一人で頑張ってた私のことを応援していたが、後輩は男の子を応援したのだ。
私は、ぶっちゃけそんなことはどうでもよかった。
それよりも、仲の良かった子にまた裏切られたという絶望感しかその時の私にはなかったのだ。