第1章 感情のコントロール
私は、いつも仮面をかぶっていた。
仮面を外せるのは、お風呂に入っている時だけ。
お風呂の中にまでは、誰も入ってこないから…。
そんなかんじで、いつからかわからなくなるくらいに長い間、私は仮面をかぶって生きてきた。
かぶる仮面は、テンションの高くて、何を言われても気にしていないような女の子。
物事をはっきりと言えて、いつも笑っている女の子。
この仮面をかぶっていれば、ある程度友達はできる。
私にとって、一人でいることは孤独でしかない。
だから、私は今日も仮面をかぶって生きる。
そして、誰にも本当の私を見せない。
そんな生き方をこれからもずっとしていくんだと思ってた。
でも、あの時…、私は一人の男の子に内側を少しだけ見られてしまった…。