第4章 中身は想像つかない
信長「クククッそれは嬉しいな。……それと、もう1つ大事な話がある。」
視線が真剣な目に変わった。
よほど大事な話だろう
信長「ここにいる者たちは、ほとんどがオメガだ。アルファはお前しかおらん。……と言うことは分かるな?」
「……事をなしたらだめってことですか?」
俺は少し考えて、答えを出す。
信長「いや、違う。逆だ。」
逆?逆って事は…
「ははは笑 冗談はやめてくださいよ笑」
逆って犯せってことやん
信長「冗談ではない。戦の時、発情期にでもなってみろ。小奴らは強い。1人失っただけで、かなり戦力を失うことになる。」
「……」
信長「無理をする奴が多いからな。発情期が来ても隠す奴がおる。秀吉みたいにな。だから、発情期の管理と、性欲処理と言ったら言葉が悪いが…それを頼まれてくれないか?」
「うーん…」
秀吉さんみたいに無理をされては困る。発情期にヤれるのは我慢する必要がないから嬉しいっちゃ嬉しい。
でも、そんなことをしていいのか。
信長「この事は、俺から話をしておく。家康や秀吉は反対するかもしれんが…俺もそうだが皆もそれで生存率や戦勝率が上がるからな。」
「信長さんの言いたいことは分かります。でも、もし理性を失ってうなじを噛んでしまったら…番になってしまいますよ?」
信長「それはしょうがない事だ。子が埋めないわけではないしな。それに…番になったらにしか発情せん。変な輩に犯される心配はないからな……」
そう言って俺の隣でスヤスヤと眠っている家康を見つめる。
「家康さんに何かあったんですか?」
信長「幼少期の時に一度にだけ、人質になった事がある。その時はたまたま運が悪く発情期でな…アルファに犯されかけて酷く嫌な思いをしたそうだ。」
「なるほど…だからアルファの事をよく思ってないんですね。」
俺は最初に家康さんが拒絶していたことがよく分かった。
信長「それも含めての頼みだ。どうだ、聞いてくれるか?」
「……はい、分かりました。ここに住まわせて頂くし、そのお礼と言ってもなんですが信長さんの頼みですからね。精進します!」