第2章 【裏】恋のスパイス/ナポレオン・ボナパルト
「え?何?ナポレオン、どうしたの?」
理由が分からないとクエスチョンマークを浮かべる遥香。掴んでいた手をそのまま引き寄せ、その唇に貪りついた。唇から漏れる甘い吐息が余計に体を熱くさせた。
「…ナポレオン?」
その瞳に映るのは俺だけでいい。お前の全てを俺だけのものにしたい。嫉妬なんて阿呆らしい感情に振り回される事になる日が来るなんて、今までの俺じゃ考えられない。
返答の無い事を不安に思ったのか、ひとみが揺らいだ。
「お前は誰のもんだ?」
「え?」
白く綺麗な首筋に牙を突き立てる。首筋に滲んだ赤を吸い上げる。痛みの後に続く快感。それを遥香の体はよく知っている。
吸血行為により快感を高められた遥香の体をそのままベッドに押し倒した。そしてベッドに倒れた遥香の背後に覆いかぶさり、服の上から下着を外し、胸の突起を弄ると甘い声を上げ腰を揺らした。既に自己主張を激しくするその突起を執拗に弄ぶと、めくれたスカートの上から自身の愛液で濡れたショーツが顔を覗かした。ショーツをズラし、濡れぼそった花弁に指を這わせれば遥香の体は俺の指の動きに合わせ体を震わせた。ぐちゅぐちゅと鳴り響く卑猥な水音が俺の聴覚を支配した。