第9章 真冬の日〈A×S〉
~A.
12月も後半に入って、もうすぐクリスマス…、
と言うか俺の誕生日。
今年は何くれるのかな、とか、くれなかったら
どうしようとか、不安ばっかでもしょうがないし、
期待してみたらしてみたでキリがない
ちらりと、横で忙しそうに携帯とにらめっこしてる
しょーちゃんをみれば、その奥にいる
3人がニヤニヤしてるのが見えた
テレビに出せないんじゃないかという位の顔、
「雅紀、みすぎ、」
ちょっと照れた様にしょーちゃんが言ってくる
「ほぇ、!?そんな見てた?」
「すんごい目線感じた、」
「ごめん、可愛くてつい…、」
「か、可愛くないし、男だから、!」
ふいと顔を背けられたけど、見えてる耳が赤く
なっていた
そう言うとこなんだけどなぁ〜、
「しょーちゃん耳真っ赤だよ」
「ぁ、赤くない!雅紀のばか、っ」
ニノ〜、何て足早にソファから行ってしまった
しょーちゃん
代わりにしょーちゃんが座っていた所におーちゃんが
きた
「今まで動じなかったしょーくんが動いたね」
ニヤニヤと言ってきた
「しょーちゃん、可愛いに慣れてないからね」
確かに抱きついたり今までしてきたけど、
全く照れるのての字もなかったから、効果ありなのは
嬉しい
「問題は鈍感なとこだよなぁ〜、」
「そうそう、そこだよ問題は」
ニノ達と戯れてるしょーちゃんを見ながらいう
「しょーちゃんがわかんないよ、逆に」
「んぉ、なんでだ、」
「らいんでハートマークつけてくるの、どっち…、」
「オレにはつけねぇよ、しょーくん」
「まじ、!?あ〜余計わかんない、!」
「んは、本人に聞けば?相葉ちゃんなら出来るよ」
「ちょ、簡単に言わないでよ」
「意外とヘタレなんだから…、」
ちょっと呆れ目のおーちゃんがソファから
腰を浮かし、離れていく
「え、あ…おかえりしょーちゃん」
入れ違いに戻ってきたしょーちゃんに言えば
「ん、ただいま」
そう言ってまた、俺の隣にちょこんと座った
座り方までも可愛いと思うようになった俺は
ほんとに重症だと思う
.