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Redline【気象系BL】

第13章 シュレーディンガーの猫〈O×S〉


~O.




難なく順調に。しょーくんは俺の手元から離れようと
せず、何があっても帰ってきてくれる。
狭くない箱の中に、飼われてるって思ってないんだろうなぁ、
まぁ…気づいたとこで今更逃げ出せる訳もなく…
「しょーくん、好きだよ」
ぐらりと揺れるしょーくんの目に口元が歪む。
「ど、したの…不意打ちつらい…、」
揺らいだのも一瞬、真っ赤に染まるしょーくんは、
他と比べ物にならない位可愛い。
口元が緩んだまま、しょーくんの体に手を回す
「いやぁ?いったら可愛いだろうなぁって」
「んむ、可愛くないし…」

ソファに座るしょーくんから体を離し、キッチンへ
行けば、うしろから付いてくる気配がした。
ほんと、無自覚でこう言う事しちゃうから、可愛いよねぇ
「しょーくんキッチン出禁だぞ〜」
「わ、わかってるよ、!でも智くんが作るとこを
俺は見たいの!」
「はいはいしってる知ってる、」
「ほんとに〜?智くんマジック?」
「んは、何それ、俺なに、魔法使えんの?」

しょーくんの天然にケラケラ笑えば
「も〜!言葉の揶揄!」
何て、ふくれっ面で言うしょーくん。
「冗談冗談、つい可愛くてしょーくんが」
そう言えば大人しくなるしょーくん。…知ってるよ、
しょーくんの事なら全部。今の女のコの事も全部
好きだから、全部しりたいし管理したい。だって
しょーくんはオレのでしょ?
誰にもあげない。否、譲る気はない。
「世間じゃ智くんのが可愛いって言われてるのに」
「んふ、んなの上辺でしょ?知った気になってる
だけだよ」

「智くんさぁ……、腹黒だよね、」
そう言うしょーくんは伏し目がちに言葉を紡ぐ
「何も知らなそうで、一番知ってるのは智くんだし、
何かさ、アナタ器用よね、」
あ、今の角度可愛いな。
「んぁ?オレが?んは、な訳ないじゃん、」
「ほらも〜、そう言うとこだよ、」
何て苦笑するしょーくんの顔はゆるゆるだ。
何か、満たされるものがある。しょーくんの事一番
知ってるのはオレだって、言ってやりたい。

「しょーくんやっぱさ、かわいいね?」
照れたようにハニカムしょーくんに笑いかけた。







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