第8章 昼夜〈N×S〉
~N.
楽屋のドアを開けた翔さんがおはよ〜と言う。
それに続き俺も言えば、ソファから起き上がった
大野さんが、のそのそと翔さんに近づき、
首元に自分の顔を寄せた。
「え、っ、え、?な、なに智くん、」
困惑してる翔さんをよそに納得のいったような顔
でまた、ソファへと戻っていった
「…聞けばいいのに、」
何て小さく呟き、困惑してる翔さんの手を引き、
取り敢えず相葉さんのとこへ座らせる
「ちょっと預かってて、」
「りょーかい〜」
「ちょ、俺子供じゃない、!」
その声にひらひら手をふり、俺は大野さんの隣に座る。
「あんた普通に聞きなさいよ」
ぐいーと凭れかかりながら言えば、
「聞いたら隠すだろ〜、しょーくんは特に」
なんて言って押し戻してくる。
「しかも俺の目の前で、」
「なに、嫉妬?んふふ、」
「うるさいな、違うし、」
再び押し返す様に凭れかかれば、抵抗してこない
「オレはね、体壊さなきゃそれでいいよ」
倒れながら言う大野さん
「んは、説得力ないその格好、」
「ニノがそーしたんだろ〜、」
「はいはい、俺のせいね、」
大野さんの手を引いて起き上がらせた時、ふわりと
知った匂いがした。
「ねぇ、まさかさ、大野さんも吸ってんの、?」
そう声を潜めて聞けば、
「あれ、バレちった?」
何て、笑ってる。
「人の事言えねぇじゃん、」
「んはは!言えてる〜」
何て話してると、背中に衝撃がはしった。
「っ、なに?」
振り向けば、俺の背中に抱きついている翔さん
「翔さん…、?どうした、?」
「雅紀におそわれる、っ!!」
「翔ちゃん!?話盛りすぎね!?!?」
「はぁ!?このあいばか!俺のだし!!」
「まつじゅーん、収集つかねぇ〜」
「今のは相葉くんが悪いんじゃない、?」
「いや、俺のせい!?別に擽ってやろうと思った
だけなんだけどなぁ!?」
スタッフが来るまでずっとこの事について言ってた
なんてね、俺ら仲いいでしょう??
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