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Redline【気象系BL】

第8章 昼夜〈N×S〉


~S.





朝目が覚めて、被っていた毛布をずらし周りを
みると、隣に和はいなくて、少し不安に
なりながらリビングのドアをあける。
「わ、いい匂い、」
開けたと同時にふわりといい匂いがして呟けば
キッチンからひょこりと和が顔をだした
「おはよ〜、今日も5人で収録だから、吸うなら今の内にね」
「おはよぉ和〜、今からだと何本いけるかな、」
目にかかる前髪を横に流しながら、椅子に座り
置いてあった箱を手繰り寄せる。

「ん〜…頑張って3本じゃない?」
トーストから目を離さずに和がいう
「準備もあるしね、3本でいいや、」
カチリとライターを押して火をつける。
俺の吐いた煙が換気扇の方にふわりと流れていく。
それをぼんやり見ながらまた煙草に口をつける。
それを何回か繰り返してると、ことりとテーブル
の上にお皿が置かれた。
「ほら、食べよ」
「ん、美味しそ、」
煙草の火を消しながら和にありがとうと言って、
二人で手を合わせ、いただきます。を言う
「もー、年末かぁ、はやいなぁ」
「凄い忙しいのは今月なんだから、倒れないでくださいよ、」
「はいはい、倒れたらゼロいけないもん、」

食べながら他愛もない話をして、二人で片付ける。
「翔さんあと20分だよ、着替えてきたら?」
「ん〜、わかった、」
吸おうと思って持った箱を再度テーブルに置き、
着替えるため寝室へ入る
「あ、めずらし、大野さんが一番ってメールきたよ」
「え、!?あの人早くない!?」
「んふふ、寝てるし、」
写真でも見ているのかな、和の楽しそうな声が聞こえる
「和いこ、!はやくはやく、っ!」
寝室から出て和を急かせば、え〜、とやる気のない
返事が返ってきた
「もう1本吸えるよ翔さん、」
箱をチラつかせながら聞いてくる和の顔には
笑みが浮かび上がっていた
「んぐぅ、今日はいい、!」
たぶん今、俺凄い顔してるんだろうなぁ、何て思いながら
和と一緒に玄関を出て、車に向かう。




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