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Redline【気象系BL】

第7章 冬の始まり〈O×S〉


~S.




ついに迎えた26日。
朝から、智くんはスタッフの人や知り合いの人に
おめでとうと、祝福されていた。
楽屋に入れば、メンバーにタックル紛いの事を
されてた。
プレゼントも貰って、嬉しそうな智くん。
俺は?おめでとう、しか言ってない。
「…、はぁ〜、」
小さくため息をついて、テーブルに突っぷせば
遠くから、近づいてくる足音。

「旦那の誕生日に何ため息ついてんの」
顔を上げれば、ニノが呆れ顔で隣に座った。
「ついてないし、てか旦那は俺じゃない?」
立場的にさ、と言えば、ニノがにやにやと
笑みを浮かべた。
「ふ〜ん、?翔さんが、旦那ねぇ?」
上から下まで見るように目線を動かしながら
俺を見たあと、智くんをちらっと見て
「ないわ〜」
そう、呟いて智くんの元へ行ってしまった。
「えぇ、ないわ〜、って酷くね、?」
再びテーブルに顔を戻せば4人の楽しそうな会話
が聞こえた。

「…くん、しょー、くん」
体を揺すられて、意識がはっきりする。
「あ、れ…寝てた?俺」
「んふふ、ぐっすりだったよ」
「ごめ、仕事中なのに、」
「いいよ〜、オレは得したから」
まだはっきりしない頭で智くんの言葉を考える
けど、さっぱりわからず、頭にハテナを
浮かべれば智くんはただ、笑うだけだった。
その後、順調に仕事を終え、帰り際
メンバー4人が、俺に小声で
「頑張ってね」
そう言われた。えぇ、?余計にわかんないよ…、

「んふふ、しょーくん居るから最高の誕生日だ」
あれから、家に帰ってきて何事も無く、
メンバーの言葉が余計にわからない。
「ほんとに、何も要らないの?」
「要らない、しょーくんを頂戴」
テーブルを挟んで智くんは、お酒片手にただ
ニコニコしてるだけだった。
「…いいよ、俺でいいなら、あげる」
智くんの意図もわからず、頷いてしまった。




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