第3章 裏の裏〈O×S〉
~N.
上二人の違和感を感じたのは結構前。
ひょんな事から翔さんの携帯を見てしまった。
女の人と約束事をしていた翔さん、
そん時、俺の中に違和感が生まれた。
正直、意外だった、あの翔さんが浮気なんて。
最初は見間違いだと思った。でもね、
よくよく、翔さんをみてると、違和感が、
確信に変わった。
「大野さん、翔さん浮気してるよ」
確信に変わったその日に大野さんに告げると、
彼は笑っまま、知ってるよ。と言った。
「…、は?知ってんの、?」
あまりにも自然に言うもんだから、一瞬、フリーズした。
「しょーくんのお遊びでしょ?オレが知らないと
思った?」
「よく、気づいたね、」
「これで3人目かな、名前なんだっけな、」
そう淡々と語る大野さんに、俺は、少しばかり
恐怖を抱いた。
普段は何も考えてなさそうで、人の変化に疎そう
な大野さん。
でもそれは間違いで。俺がみた裏の顔の大野さんは
何でも知ってた。浮気相手の事も。何もかも。
「敵に、したくねぇ、」
「んふふ、まじで?」
この話をしたのは結構前。
つい最近、どうやら相葉さんが気づいたらしい。
よく、翔さん見てるから。
「相葉さん、気づきました、?」
「しょーちゃん、?うん、おーちゃんにも、」
聞いたの。と続けた相葉さん。
あらら、何だこのデジャヴ、
「聞いた時の大野さん怖かったでしょ」
「確かに、何でも知ってそうだった、」
いや、知ってそう。じゃないよ相葉さん。
知ってるんだよ、大野さんは、
「おーちゃんは敵に回したくない、」
「ほんとね、それは同意見」
やる気なしなし詐欺になるよ、彼は。
特に、翔さんの事に関しては。
多分、翔さんは知らない。
大野さんが全部知ってること。
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