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Redline【気象系BL】

第2章 夏の終わり〈J×S〉


~S.



ついに当日を迎えた俺の心境は、おめでとうって
いう気持ちと何だかわからない複雑なものを
抱えていた。
普通に考えて、プレゼントは自分だよ。とか言わ
ないよね、?でもまぁ、喜んでくれなきゃ拗ねてやる

ガチャリとドアの開いた音を聞き玄関に向かう。
「おかえり潤〜、」
正面から俺を受け止める潤。
「ただいま、今日は早かったね、」
「んふふ、頑張ったの仕事。まいたんだよ」
「俺の誕生日だから?」
遅くなってもよかったのに、何て言うのをふわり
と笑いそれじゃだめなの。と一喝。

「で、翔くんは料理を頑張った、って言う訳?」
「そ〜、頑張ったんだよ?ネットで調べて」
リビングのテーブルの上には俺が頑張って作った
料理たちが並んでる。パスタとか、イタリアン系。
「流石、超美味しそう、!」
はやく食べよ翔くん。と手招きする潤にワインも
飲む?とビンを見せながら椅子に座る。

「じゃ、お誕生日おめでとう潤!」
「ありがとう」
ワインを開け、グラスに注いでいく。
料理の味には自信はないが、愛情は込めたつもり。
それから、潤は料理を美味しいって言いながら
全部完食してくれた。
自分で食べて、感動的な美味しさだったから、少し
ホッとした。これは才能あるんじゃ、?笑

で、肝心のプレゼントだけど、、言う前から
緊張してきた。だってもし、ねぇ、?最悪の場合を
考えてしまう。
「潤…、あの、プレゼントなんだけど、」
「んー?俺さ翔くんがくれる物なら何でも嬉しいよ
だから、そんな不安そうな顔しないで?」
するりと撫でられた頬が擽ったくて目を閉じる。
「俺ね、センスないから、良いのあげれないけど、
あの、ね。プレゼントは俺っていうので、
どうかな…、」
遠慮ぎみに潤の様子を伺えば目を開き、かたまって
しまった。

「だ、だめだよね、俺じゃ、」
不安になって言えば潤は俺を押し倒しながら
「そんな事ないよ?俺すごい嬉しい」
と、笑った。




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