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Redline【気象系BL】

第12章 チョコレートデイ


〈J×S〉



~J



換気扇をつけて、窓を開けて、漂う甘い匂いを
外に逃がしていく
翔さんは残念な事に急な撮影が入って、今朝バタバタ
と出ていった
俺も寂しいけど、まぁ作るチャンスかな、と思い
ソファに沈めていた腰を浮かす
キッチンに立って数分。
「うん、いい感じ」
オーブンから出てきたガトーショコラに頷き、
お皿に移していく
「さて、後は〜、何かなぁ」
スマホですぐ出来そうなお菓子を検索しつつ、
次作るやつの準備をしていく

「チョコしつこいかな…」
クッキー生地に練り混んだチョコに不安の声を
呟きながらも、型をとっていく
オーブンに入れようとかがんだ時、スマホが
軽快な音をたてた。
オーブンの中に型どったクッキーを入れ、スマホ
をみれば、翔さんからメッセージがきていた
『機材トラブルで夕方までかかるかも…、』
文字だけなのに、気分だだ下がりなのがよく
伝わる
それに、少し笑いながら俺は
『クッキー今作ってるから、頑張って』
何てかえす
ずっとみてたのか、すぐ既読がついた
『ほんと!?頑張る!』
「ん、ふふっ…、単純、可愛い」

翔さんとやり取りを少しして、放置してたオーブンの
温度を調整する。
「よしよし、できてきた、」
思わず顔が緩む
これ見たら翔さん、凄い喜ぶんだろうなぁ、
「あ、端のやつちょっと、焦げた」
他のより色が濃いクッキーをつまみ口に運ぶ
「うん、上手い」
程よいチョコの味が口の中に広がる
お皿に丁寧に移しながら、ちらりと時計をみる
「お、時間的にもぴったり」

換気扇を止め、少し開いた窓を閉め、電気をつける
4時過ぎか…、あと翔さん帰ってくるまでちょっとだ
「さ、準備しなきゃ、」
ラップをかけて、テーブルの上に並べておく
「さて、何しよう、」
何て言いながら、使った物を片付ける
水が冷たかったけど、さして気にもならなかった







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