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Redline【気象系BL】

第12章 チョコレートデイ


~S.




急な仕事がはいって、折角のオフが…何て嘆いたけど
よくある事だし、私情は挟めないから、
自分の顔をパシッと一回叩いて息をはく
「よろしくお願いしま〜す」
その場に居るスタッフに挨拶などをして、
仕事モードに切り替える
仕事が始まって、数十分、一人のスタッフから
休憩です、何て声がかかり、近くの椅子に腰掛ける
携帯を開いて、すぐに潤にメッセージを送る
機材トラブルだから、夕方までかかる何て文字を
見て、少し気分が下がるのがわかった
こんな時に限って、心の中で思ってたら、潤から
クッキー作ってる、何て返事がきた
「んふふ、やった、」
何て単純な奴、とは思うけど、ニヤける

「じゃあお疲れ様ぁ」
送ってくれたマネージャーにお礼を言いながら
ドアを閉める
送り先は勿論、潤の家。
足取り軽やかに、潤の家の玄関を開ける
「潤〜、ただいまぁ」
「翔さん!おかえり、」
駆け寄って来た潤に抱きついて、力をいれる
「お疲れ様翔さん、冷えるから中行こ」
「ん、ありがと、」
潤の後ろにくっついてリビングに入れば、
目に入るテーブルの上のクッキー
その視線に気づいたのか、潤がよって来る
「お仕事頑張った翔さんにご褒美」

「うんまい!潤、美味しい〜!」
目の前に座る潤に言えば、ニコニコと頷いてくれる
「よかった、まだあるから沢山食べてね」
「俺一人じゃ悪いから…、潤も、食べよ?」
クッキーを一枚差し出しながら言えば、
「しょうがないなぁ、いいよ」
そう言って、俺の手首を掴んでそのままクッキーを
食べる
「っ、潤、!普通に食べてよ、!」
「照れてるの?可愛いね、翔さん」
テレビでは見せないその笑顔に、自分の顔に
熱が、集まるのがわかった
「ずるい、そう言うとこ…、」

未だ掴まれたままの手首が熱い、
「食べられないから、手首離してよ…、」
照れ隠しに言えば潤は笑って
「照れ屋さんだね〜、」
何て、手首を離してくれた
顔が熱いけど、仕事頑張ってよかったなぁと、
潤の顔を見て思った







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