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Redline【気象系BL】

第12章 チョコレートデイ


〈N×S〉


~S.




今日はお昼まで仕事。でも和はオフだから家に居る
「じゃあ、明日は休みですから、ちゃんと休んで
下さいね」
「うん、ありがとう、また明後日」
マネージャーの言葉に頷き、車を降りる
その拍子にガサリと音を立てた、コンビニの袋に
少し、不安を感じながら、エレベーターに乗る
目的の階の数字が光り、扉がひらいて降りれば
あと少しで和が待ってる家につく
「…、大丈夫かなぁ、」
ガチャリとカードキーを通し、玄関をくぐる

「おかえり翔さん、」
「ただいま…、ずっとゲームしてたの?」
「そう〜、やる事なかったし、」
「そっか、」
テーブルの上に袋を置いて、着てた上着を寝室
にかけに行って、そのついでに部屋着に着替える
「翔さ〜ん、これどうしたん?」
「ん〜、?……あ、!それは、」
置いておいた袋を、和が覗きながら持ってきた
「すんごいチョコ入ってるけど」
ニヤリと和が笑った

「俺作れないから、その…、買ってきた…、」
恐る恐る言えば和は
「高いのばっかじゃん…、いいのにこんな、」
「迷惑…だった、?」
「違うよ翔さん、俺はね、気持ちだけでも嬉しいの」
「ほんと…、?」
「ほんと、だからさ、安いのでも俺は嬉しいよ」
「う〜、和ぅ…、」
微笑んだ和に思わず抱きつけば、ふわりと背中に手を
回してくれる
「食べよ、翔さん」

「え、?俺はいいよ、和にあげるのに、買ってきたから、」
「俺一人で食べんの、?寂しいじゃんよ、」
「うぅ、じゃあ…ちょっとだけ、」
テーブルに広がる沢山のチョコの箱を開けていく
「あ、これ中にお酒はいってる」
箱を見ながら呟く和
「それ美味しかったから、和にもって買ったの」
「そっか、ありがと」
寒かった外の気温はもうなくて、部屋の中は
暖かかった。







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