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Redline【気象系BL】

第12章 チョコレートデイ


〈A×S〉


~A.



漂う甘いチョコの匂い。
「ちょっ!?何、あっ、水はいった!!」
それと同時に飛ぶしょーちゃんの叫び声
ハラハラしながらキッチンへと足を向ければ
「だめ!雅紀ステイ!」
何て、言われてしまい、おとなしくもとのソファへ
腰を沈める
でもやっぱり、心配…、
「わ、何…、このあと…固める〜?」
再びキッチンへ入っても、しょーちゃんは説明書を
読んでいるのか、俺の存在には気づいていない
作っているのは大体見当はつく
「しょーちゃん、鍋の水沸騰してるよ」
横でボコボコと泡をふいている鍋
「え!?雅紀、!?わっ、なべ、なべ!」
火を消して、ふぅ…と息をはくしょーちゃん

「トリュフ作りたいの?」
鍋を見た瞬間手に持ってた説明書を後ろにぶん投げた
しょーちゃん。
それを拾い上げれば、見えるトリュフの文字
「ん…、簡単かなぁ、って」
「一緒につくる?」
なるべく、しょーちゃんのプライドを傷つけない様に
優しく聞く
「何で雅紀にあげるのに、一緒に作るの…、」
ボールに入ったチョコを容器に入れながら拗ねた様に
言うしょーちゃん
「だって、しょーちゃんの手、火傷したら俺やだもん、」
「、まさ…、」
「ね、?俺はなるべく手は出さない、それならいい?」

「しょうがないから、いいよ…、」
少し顔を朱くしながらいうしょーちゃんはとても可愛い
「ありがと、次は何するの?」
「この量じゃ、多分足りないから、もう一回チョコ刻む」
「俺やってもいい?てかちょっとやりたい」
「やりたいの?…んふふ、いいよ、」
差し出された板チョコを受け取り、さっそく刻む
「俺より、早い…」
タンタンと心地よい音が響く中、ちょっといじけた
様なしょーちゃんの声が聞こえた






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