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Redline【気象系BL】

第12章 チョコレートデイ


~O.




夕方までの仕事が終わり、しょーくんが待ってる
家へ急いで帰る
「ただいま〜、…ん、?」
玄関を開ければ漂う甘い匂い、これは、チョコか?
「しょーくん〜?、あれ…おかしいなぁ」
いつもなら飛んで来るのに。
リビングのドアを開ければより匂いが強くなる、
まぁそれは良いとして、テーブルに突っ伏している
しょーくんに声をかける
「しょーくん、ただいま…、しょーくん?」
寝ているのか、返事がない。それはいいんだけど…、
「何でボール抱えてんだ?」
目、赤いな…、泣いたのか?しょーくんの目元をふわりと
触っていたら、薄らと目を開けたしょーくん
「っ!?…智くん!?」
ボールを抱えたまま、驚いたしょーくん、
「い、いつ帰ってきたの…、」
そう言いながらそそくさとボールを冷蔵庫に入れに
キッチンへ行ってしまう

オレもその後を追ってキッチンへ入り、後ろから
しょーくんに抱きつく。と、甘い匂いがした
「しょーくん、甘い匂いする」
「ん、っちょ、くすぐったい、」
身を捩るしょーくんに、愛しさが湧き上がった
「チョコかな、この匂い…作ってたの?」
「………、作ってない…、」
「しょーくん、泣かないで、どうした?」
じわりと涙目のしょーくんを正面から抱きとめ聞いてみる
「作ろうとしたの…、そしたら、チョコ…爆発した」
「は!?チョコが爆発!?なんで、」
「直火…、」
「ふ、っんふふ、しょーく、まじで?」
不器用さ増し増しのしょーくんに不覚にも笑いが込み上げた

「笑わないでよ、!俺…頑張ったのに、」
「ごめんごめん、あまりにも可愛くて」
そう言えば、頬を膨らませてふいと横を向いてしまった
「じゃあ一緒に、作ろっか?」
耳元で、できるだけ低い声で囁やけば
「ひぇ…、っ、耳だめ、!」
顔を真っ赤にするしょーくん
「ん…、でも智くんと一緒に作る…、」
あぁもう、俺の恋人がこんなにも可愛い。
「チョコは湯煎にかけるんだよ」
「もう、わかってる、!」
可愛いなぁ、しょーくん




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