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Redline【気象系BL】

第11章 厳寒の侯〈 ×S〉


~S.





何ヶ月か前の俺は、メンバー4人に対しての背徳感
が申し訳ない程にあった。
誰も好きなんて言ってなかったから、でも与えられる
快楽に弱くて、結局何も言えなくて
どうしたらいいんだろうと言う、心の葛藤があった
「俺…、4人なら受け止めるよ」
勢い任せに言ったこの言葉。
でも間違ってはいない。確かに、俺は4人が好き
そこに、憧れ、尊敬、色々混ざってるとしても、
俺は誰に何を言われようと、4人が好き
4人が居ないと、もう駄目なんだ

智くんの隣で新聞を読みながら、ふと思う
あの時、俺が言わなきゃ、多分今もあの関係のまま
だった気がする
「しょーくん、具合悪いの?」
「んーん、大丈夫」
今日、1月25日は俺の誕生日。皆からは0時ぴったり
にらいんがきた
なんか、平和だなぁ、と思いながら智くんに寄りかかる
「しょーくん今日は甘えたさんなの、?」
「…、智くんは、やだ?」
「やじゃない、むしろもっと頼ってね、」
頭をふわふわ撫でられ、目を閉じれば
「あーぁ、二人の世界に入っちゃって」
「おーちゃんうらやま〜、」
「なんか、ずるい、」
ニノ、雅紀、潤それぞれの文句が聞こえた

「あ、今日は翔さんの家行っても平気ですか?」
「大丈夫だよ、ぁ、片付いてないけど…、」
智くんに寄り掛かったまま、ニノに言えば
「まぁ、予想通りですね、じゃあ頼みますよ潤くん」
「へ、?潤なにするの、」
「俺今日早く終わるから、翔さんの部屋片付け
ついでに料理つくろうかな、って」
「まじで!?今から楽しみ、!」
思わず智くんから離れると、腕を引かれバランスを崩し、
智くんの胸へと飛び込んだ、
「しょーくん離れんな、」
ぎゅう、と抱きしめられ顔に熱が集まるのがわかった
「おじさん独り占めすんなよ〜、」
「ほんとだよー!そろそろ俺もぎゅーしたい!」

「や、ちょっ…、智くん離して、」
ニノと雅紀に迫られるなか、さらに力を込めて
離さない智くんに、思わず笑いがこみ上げた
ほんと、平和だなぁ、






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