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Redline【気象系BL】

第10章 鉛色の空〈M→S〉


~J.





翔さんとご飯を食べるようになって数日
前までの雰囲気はなく、普通に話せている
あとは、俺がこの気持ちを隠せるか、どうか。
「…翔さん、オムライス好きだね」
目の前で頬張る翔さんを見ていう。
「ん…、好きだよ、美味しいから」
そう笑う翔さんをみて、胸がたかなる。
落ち着け、好きって言ったのは俺じゃない、
オムライスだ、
「俺も好きだよ、」
そう言って、俺も笑う
顔の熱を冷ますように、煽ぎながら俺もまた
目の前のオムライスを食べる。

だめだ、バレるかもしれない。
今までも必死だったけど、今回はやばい
明日仕事のない翔さんは、お酒を飲んでいて
目が潤んでいる
「そんで〜、聞いてる、?じゅーん、」
スローペースで喋る翔さんは、色気があり
目を合わせるのも一苦労だ。
「聞いてる聞いてる、てか翔さんそんなに飲んで
大丈夫…?」
次から次へとお酒を飲む翔さんを心配すれば
翔さんはテーブルに伏せ上目遣いで
「んふ、大丈夫〜、」
何て言って、ふわりと目を閉じる

「翔さん、翔さん…、起きて、」
いくら体を揺らしても起きない翔さん
「ちょ…、俺翔さんの家知らない…、」
かと言って俺の家にあげる訳にはいかない。
あげたら、必ずボロがでる。
「翔さん…、!もう遅いから、おーきーてー、」
もう一度揺らしてみると、ゆっくりと瞼をあけた
「……ん、おれ…ねてた、?」
寝起きなのか舌っ足らずな言葉を紡ぐ翔さん
「うん、ばっちりね、帰ろう」
「ごめ、久しぶりに飲んだから、酔いまわった〜」
背伸びをして、上着を着た翔さんが立ち
出口へむかう。
「翔さんはや、!」
俺もその後に続き、出口へ行く。

「今日もありがと、払ってくれて」
振り向いて可愛く笑う翔さんに胸を締め付けられた
この恋が、叶うのならどんなにいいんだろう
「いいよ、誘ってるのは、俺だから」
平常心をたもち、俺も笑った





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