この好かれ方は好きじゃない!!【ヒロアカ】【BL】
第2章
「で?なんで俺と仮眠室に来たんです?」
嫌な予感がするし、妙な緊張感が肌を張らせる。
「あのさぁ……言いにくいんだけどね」
ミッドナイトさんがスカートを捲る、咄嗟に見てはいけないと体が判断し両手で顔を隠す。
「いや見ていいから……見たら分かるから…」
ミッドナイトさんの若干呆れたような声が聞こえ、ゆっくり手を退け、目を細めながら彼女を見ると。
「ぎぇっッ!?ミッドナイトさんって両性具有者だったんですか??」
そこには見事に男性器が付いており本能的に後ずさりしてしまう。
「違うわよ!!個性!妙な個性のせいでこうなっちゃって…1回セックスしたら治るらしいの……ねっ?お願いくんおしり貸して」
「嫌ですよ!風俗行けばいいじゃないですか!」
「ヒーローが風俗行ったのなんてバレたら終わりでしょ?校内で頼れるの君だけなの、お願い!校長先生にも仮眠室貸切の貰ったから!」
「校長も知ってんすか!?」
「そうよ、ねっ…ちょっっとだけ」
「……ぅぇぇえ…そもそもやり方知ってるんですか?」
「私を誰だと思ってるの?18禁ヒーローよ!知ってるわよ」
「……じゃあシャワー浴びてきます…今回だけですよ?」
シャワーを浴び、髪を適当に乾かしてベッドに向かう、心臓は痛いし耳鳴りがする程何故か緊張する、いや違う。
俺は今まで男性と性行為をすることはあっても女性経験があまりないから余計に鼓動がうるさいのだ、自分が情けなくなり笑いそうになるのを堪えてベッドに座った。
「慣らすとこから始めるわよ?」
「早くしてくださいよ……」
俺はもうどうにでもなれ、といった感じでベッドにうつ伏せになり体を沈ませている。
「くんはさっさと終わって欲しいの?」
「威圧的ですね」
「いいえ、好みを聞いてるだけよ」
「早く終わってくれれば嬉しいですよ、さっきも言いましたけど俺寝たいんですよ」
「そっか、じゃあ……ゆっくりねちっこくやるわね?」
背中から腰のラインをゆっくりと指でなぞられ嫌でも体がぴくりと跳ねる。
「楽しまないと、損じゃない」
その言葉を聞いた途端鳥肌が立つのを肌で感じた、やばいこの人マジでやばい…