• テキストサイズ

この好かれ方は好きじゃない!!【ヒロアカ】【BL】

第2章 


相澤先輩が淡々とサイドキックの説明をしていく。

「1個も指名貰ってないやつはその中から選べ、ついでにコイツの事務所も書き足しておけ」

先輩は俺の事を親指でさす。

「基本的にパトロールとかメディアへの対応とかばっかりだから来るなよ」

「面倒くさがるな」

先輩は俺の脛を思い切り踵で蹴る。

「ッ゛ァッッ!!」

びっくりしてしゃがみこんでしまった所を更に追い討ちで蹴られる。

「ひっっでぇ……」

「ヒーロー名だが…俺はそういうのに疎いからミッドナイトとペインに立ち会ってもらう、俺は寝る」

「あっ先輩ずりぃ」

その時ガラリと大きい音と共に何故かスカート姿のミッドナイトさんが入室してきた、寒い訳でもないだろうに。

「適当な名前付けたら地獄みちゃうよ!ねっ?ペイン♥」

「やめてくださいよ……俺この名前気に入ってないんすから」

「そうなんですか?」

生徒たちから意外そうな声が飛んでくる

「そうだよ、友人から貰ったんだがどうも厨二臭くて適わないし、名前のせいでコスチュームまで改造されるからな……!!」

「俺はその名前好きだぞアホっぽくて」

先輩が寝袋に入りながらそう言うが俺は口をへの字に曲げ、すみませんねぇと言う。

「とにかく!名前は慎重に考えろ、特にメディア考えてるやつはな」

そこから生徒たちのヒーローネームを発表式で聞いていくがなかなかいい線行ってると思う。

個性とか分かりやすいし、覚えやすい。個人的にはフロッピーとか超好き可愛い。

授業の終わりを告げる鐘が鳴り、さっさと職員室に戻ろうとした瞬間義手をミッドナイトさんに掴まれた。

「うわびっくりした、なんですか」

「くんちょっっといい?」

何故か耳打ちをされる、峰田と上鳴の恨めしそうな視線が頬を刺す。

「耳打ちやめてください、俺もう授業の予定ないから寝たいんですけど」

ミッドナイトさんをぐいと離すがやはり義手は掴まれたままだ。

「ほんと?ならちょうど良かった、一緒に仮眠室来てよ」

「はぁ?一人で寝れないとか言ったら窓割って逃げますよ」

「いいから…ねっ?」

勢いに押され、物理的にも背中を押され俺とミッドナイトさんは仮眠室に向かった
/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp