この好かれ方は好きじゃない!!【ヒロアカ】【BL】
第2章
俊典「え?君ホントに君?」
「失礼ですね、そんなに女っぽく見えます?」
俊典「う、うん」
「とりあえず俊典サンのことはオジサマって呼びますねー、流石に名前で呼ぶと怪しいんで」
俊典「わかったよ」
「ほら、行きますよ!」
俊典「分かってるって…」
デパートに着くと意外に人に押される事がわかった、オフの時は何故か人が避けていくのに女装するとこうも変わるのか女性というのは大変だ
「てか俺いくつに見えるんでしょーね」
小声できいてみると
俊典「うーん、女子高生くらいに見えるけどね私は」
「随分と若返りましたね」
俊典「元々君童顔だからね」
「投げ飛ばしますよ」
俊典「個人の感想じゃないか」
「……あ、メイクショップ、ほら行きますよオジサマ!」
俊典「君急にそうなるんだね」
「オジサマ遅い!」
俊典「わかったよ……」
「……バイオレット……ルージュ……あ、ラメ入ってるのもある……」
俺はブツブツいいながらリップを見る
俊典「は緑谷少年に似たところがあるね」
俊典サンは少し笑いながら言う
「何よ、オジサマの意地悪!バイオレットかダークプラム、どっちがいいと思います?」
俊典「両方買えばいいんじゃない?」
「ダメです!私残高少ないんですから、家賃もあるんですよ!」
俊典「じゃあ私が買うよ」
「ダーメーでーすー、ほら、どっちがいいか!はよ!はよ!」
俊典「…困ったな…」
「じゃあ先にアイライン見ましょう、」
俊典サンの手を引いてアイラインのコーナーに寄る
「グリーンとピンクがあるといいんですけど…」
俊典「使い分けるのかい?」
「はい、オフの時はピンクで、仕事の時はグリーンにしようかなーっと…あ、あった、次の広告で出るとこのヤツ」
俊典「メイクって大変だね」
「当たり前でしょう!オジサマだったら色んな女の人の顔みてるでしょ、アイラインとか見てくださいよ、頑張ってますから!」
俊典サンは苦笑しながら俺の買い物に付き合ってくれる