• テキストサイズ

この好かれ方は好きじゃない!!【ヒロアカ】【BL】

第2章 


オールマイト「君、あれやったんでしょ糸で体を操るやつ、やっちゃダメだって言ったよね」

オールマイトは少し怒りを含んだ声で話す

この人から怒られるのだけは苦手だ、今も、昔も

オールマイト「言ったよね?」

「……はい」

オールマイト「10年前に言ったね、覚えてる?」

「覚えて…ます」

怖い、この人の説教は誰の説教よりも怖い

もし体が健康だったら全力で窓から飛び出して逃げていた

オールマイト「あの時だろう君が腕を失ったのは」

「はい……」

オールマイト「あのとき、もう絶対にするなと言った」

「……」

確かに十年前に絶対にするなと釘を刺された…しかし

「……でも……なにもしていなかったら……俺は、ヒーローじゃありません」

始めてこの人に言い返した、怒鳴るわけでもなく、ただ思ったから言ったのだ

オールマイトは不快そうに目を細め
俺に手を伸ばした

ギュッと目を瞑ると

左側の頬を撫でられた

「え?」

オールマイト「そっか……君ももう子供じゃないのか………」

オールマイトは少し悲しそうに俺を撫で続ける

「………あんたにとっちゃ、俺もガキかも知れませんけどね」

せめてもの甘え、癒しにと俊典サンの手に擦り寄る

オールマイト「本当に君は甘えるのが上手だね」

「んなこたねぇっすよ」

目を閉じて体に力を込める

オールマイト「何をしているんだい?」

「少し…静かにしてもらえますか」

糸がやけにうるさい、なんでだ

嫌な予感がした、その刹那

俺は腕のチューブを抜いて使えないはずの足を踏み出して部屋の1角に果物ナイフを突き出した

オールマイトはびっくりして目を丸くするだけだが、

黒霧「おや、反応がやけに早いですね。私が来るのがわかっていましたか?」

あのヴィランがいた、否、今来たのだ

「死ね、てか帰れ病院では暴れられねぇんだよボケ、オールマイトさんあんたもです」

オールマイトはすぐにスマッシュを打てるような体制に入っていた

黒霧「では、要件だけ伝えてから帰りましょう
私達ヴィラン連合は貴方、死神ペイン……一椛さんを是非迎え入れたいと思っています」

………は?
/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp