この好かれ方は好きじゃない!!【ヒロアカ】【BL】
第2章
準備室に戻るとソファーに座った緑谷がノートを見つめブツブツと何かを唱えていた
何あれ、怖い
「緑谷ー、お前何ブツブツ言ってんだ」
緑谷「いっ!いえ!!!ちょっと考え事してて…あっ先生、お茶どうぞ」
「悪ぃ、貰うわ」
俺は緑谷から受け取った茶を飲み一息つく
「っまぁお前がブツブツ言ってんのは別にいいけどな、で、ノートに書きたい事って?」
緑谷「えっと、いくつか質問してもいいですか…?」
「あぁ、なんでも答えるよ」
緑谷「先生の個性ってなんなんですか?
あの、記事とかで書いてるのは見たことあるんですけど…ホームページに載ってないので…どうなのかな……と」
「っははは!!お前すげぇな!初めて見たわ俺の個性を疑うやつ」
緑谷「すっすみません!!」
「違ぇよ、褒めてるんだ。そうだなメディアが言ってる糸を操る個性じゃねぇ、俺の個性は物に命を与える個性だ」
緑谷「……物に…命を…?」
「あぁ、俺の握ってる鎌も、現場に駆けつけるときに空中走ってんのもそうだ、あれは透明な糸が生きててその上を俺が走ってる」
緑谷「なるほど……」
緑谷はいいことを聞いた!というような顔でノートに書き込んでいく
緑谷「あと!鎌って電気を流すだけなんですか?刃物では無いように見えるんですけど」
「あぁ、あれは弾薬さえ詰めれば銃にもなる」
緑谷「先生っていつも何してます?」
「え?あぁ…朝5時半くらいから海岸走ったりはしてるな、なんでだ?」
緑谷「いいえっ!その、憧れの人の生活ってどんなのかな……と」
「まぁ、答えるって言ったの俺だしな、他は?」
緑谷「えっと、じゃあ尊敬しているヒーローとヒーローになったきっかけとスリーサイズとなんでそのヒーロー名なのかを」
「えっ?あっと尊敬してるのはオールマイトさんできっかけは親がヒーローだったからだなスリーサイズは上から86……っておい!スリーサイズ関係ないだろ」
緑谷「えへへ、バレました?」
「ったく……」
そのとき体の端が熱くなりピクっと跳ねた
下を向くと視界の端でニコニコと笑う緑谷の姿が見えた