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イチイ

第6章 第5章 初戦闘体験


 思わず納得してしまったのを夕は慌
てて取り消す。
 
 紫乃はクスクス笑いながら、零に抱
きついた。
 
「僕が何しても零は怒らないよ。仲良
しだもん」
 
 零は頷いて紫乃に抱きつき返した。
 
「あ、私も! 私も仲良しやりたい!」
 
 羨ましそうに桃花が紫乃の反対側か
ら零に抱きつく。
 
「ふへへ、私も仲良しだね」
 
 サンドイッチになった零はその言葉
に少しだけ眉を動かした。
 
 無理やり桃花と紫乃を引っぺ剥がし
て、3歩後退る。
 
「え、わ、私は仲良しじゃないの?
隊の中で唯一の女子同士なのにっ?」
 
 桃花は涙目になりながらおろおろす
る。

 零は桃花を無視して、夕の手を取っ
た。
 
「帰るぞ」
 
 一言だけ言うと、顎をしゃくって、
夕に命令する。
 
「人を顎で使うなよ」
 
 そう言いつつも夕は空間移動の魔法
を使って、昇降口まで移動した。
 
「昴、理事長に連絡して0番教室に来
るようにいってくれ」
 
「わかった」
 
 昴は靴を履き替えながら、リーシア
の連絡先をタップした。
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