第2章 第1章 戦闘員出動
「一応警告は出したけど全員が素直に
避難してると期待しないほうがいい。
彼ら、クルーンが現れても戦闘部隊
がすぐ来て、ぶっ殺してくれるって思
ってるから。
だから、桃花くんは一応、いつも通
り人々の安全を優先してね」
「はっはい!」
桃花は強く頷き、両拳を胸の前でつ
くる。
「白髪ちゃんもいつも通り、どんどん
ぶっ殺しちゃって。紫乃くんもね。
夕くんは怪我人が出たら、最優先で
治療したげて」
リーシアはスッと指を横にスライド
させる。それだけで画面が消えた。
「んじゃ、検討をいのってるよ」
桃花たちは0番室を出ると、足早に
廊下を進む。
歩いてる最中で桃花たちは戦闘服へ
と服装を変えていた。
同じ部隊でも、戦闘服の種はバラバ
ラだ。それぞれの個性がでている。
先頭を歩く零が紫乃を見て、親指で
首を切るような動作をした。
『遠慮なくぶっ殺しまくるぞ』という
意味だ。
紫乃は笑顔で頷く。出動指令がある
度にやっている儀式のようなものだ。
学園を出ると、同時に夕が空間移動
の魔法を使った。
桃花たちは一瞬で商店街エリアへと
移動する。