• テキストサイズ

イチイ

第6章 第5章 初戦闘体験


 そのまま思考から逃げるようにスマ
ホへと手を伸ばした。
 
 
 翌日、耳元で鳴り続ける音楽に昴は
目を覚ました。
 
 うるせいなと思いつつ、スマホに手
を伸ばす。
 
 半目の状態で画面に表示されている
登録されたばかりの桃花の名前と電話
のマークを見た。
 
 なんだろうと思いながら昴は応答の
マークを押した。
 
「もしもし?」
 
「もしもし、昴くん? 今どこ?」
 
「え、家だけど? 昨日完徹しちゃっ
てついさっき寝てたとこ」
 
 言いながら昴は欠伸をする。
 
「で、どうしたんだ?」
 
「クルーンが出たの。だから今すぐ歓
楽街エリアに来て。早くね! 5分以
内で!」
 
「え、待っ……」
 
 こちらの返事を聞かずに切られた通
話画面を昴は眺める。
 
「ここから歓楽街エリアって電車使っ
て20分はかかるんだが……」
 
 昴は身体を起こすと、ハンガーに掛
けられた制服を取った。
 
 ゲリエ学園は基本的に普通科も魔法
科かも服装が自由で、私服なども許さ
れている。
 
 制服も指定制服はあるものの、個人
の趣味によっては指定以外の制服を着
用している生徒も多い。
/ 180ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp