第5章 第4章 歓迎会
昴は呆れながらも靴を脱いで家に上
がり込む。
「わぁ、確かに紫乃ちゃんらしい部屋
だね!」
「あぁ、紫乃らしい部屋だな」
「ん」
次々と上がってくる桃花たちも、リ
ーシアと同じ感想を抱いたようだ。
昴としては紫乃のことをまだよく知
らないので、『紫乃らしい部屋』を見
ても共感できなかった。
「お菓子もジュースもたぁくさん買っ
てあるから、好きなだけ食べて飲んで
ね」
「おぅ、ありがとう」
昴がどこに座ろうか悩んでいると、
桃花が自分の右隣を催促するようにぽ
んぽんと叩いた。
礼を言ってそこに座る。
左隣には零がいたが昴が座った途端
紫乃の隣へと移動されて昴は軽く傷つ
いた。
最後に家のあちこちを見ていたリー
シアが座る。
座った形としては、テーブルの左側
に右から桃花、昴、リーシア。
その反対側に右から零、紫乃、夕。
テーブルの上には様々な種類のお菓
子やジュースが置かれている。
「じゃあ、歓迎会始めよう!」
「最初は自己紹介だね。昴くんからど
うぞ」
「俺から!?」