第5章 第4章 歓迎会
「社咲は誘ってもこないよ。聞く耳も
持たないと思う」
紫乃は頬を膨らませる。
「たまぁに、こっちが話しかけてあげ
ても無視するもん」
「あ~……それは、その、ごめん」
何を言ったらいいのかわからず、何
故か昴は謝罪する。
「何で比奈くんが謝るの? まぁ、い
いや。来週の日曜日絶対絶対、絶対!
予定入れないでね」
強く念押しする紫乃に昴は苦笑しな
がら頷いた。
「あれ、戦闘部隊全員でやる歓迎会じ
ゃなかったっけ?」
日曜日、待ち合わせの噴水公園に1
0分ほど遅れてやって来た昴はリーシ
アを見て言葉を洩らした。
リーシアはチッチッチッと人差し指
を左右に振る。
「歓迎会なんて楽しそうな企画に、ボ
クを除け者にしようたってそうはいか
ないよ。
翼くんが来ない代わりにボクが穴埋
めしてあげよう、感謝しろ」
「でも、理事長戦闘部隊じゃないでし
ょう?」
「……せ、戦闘員ではないけど、ほら、
えっと……顧問、顧問みたいなものな
んだよ!
ボクがいなかったから戦闘部隊なん
てできなかったんだから。
だから、ボクには参加する権利があ
るのさ!」