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イチイ

第5章 第4章 歓迎会


「じゃあ、来週の日曜日に歓迎会しよ
う! あ、場所はどこがいいかな?」
 
「桃花ちゃんの家はマンションだから
……僕の家は?」
 
「いいよ、紫乃ちゃんの家にしよ。待
ち合わせはそうだな、9時に噴水公園
でどう?」
 
「わかった! えへへ、楽しみだね」
 
 手を取りはしゃぐふたりを昴は小さ
い子を見るような眼で見る。

 しかし、思うのだが、歓迎会という
ものはたいていサプライズではないの
だろうか。
 
 アニメ好きの3山(山田、山中、山
本)からの受け入りで昴の中では以下
の編成が頭の中で構成されている。
 
 歓迎会はサプライズが普通。
 
 ほとんどのアニメでも必ずと言って
いいほど、新キャラは歓迎会でもてな
されている。
 
  けれども、それはアニメの中の話で
あって、3次元で歓迎会はあまりしな
いような気もする。
 
 それを、考えれば歓迎会を企画して
もらえる自分は結構幸福者だと思う。
 
 ふと、昴は思った。
 
「なぁ、その歓迎会って戦闘部隊全員
でやるのか?」
 
「当たり前です!」
 
「じゃあ、その翼ってやつは……」
 
「……一応誘いますけど……」
 
「来ないよ、絶対」
 
 口篭る桃花の代わりに紫乃が言った。
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