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イチイ

第5章 第4章 歓迎会


 それにしても困ったなと昴は思う。
 
 自分が翼とやらについて質問してし
まったため重い空気になってしまった。
 
 どうしようかと考えあぐねていると
リーシアが助け船を出してくれた。
 
「さて、今日はこの辺で解散しよっか。
 
 あ、そうだ。みんなの予定が空いて
る日に自己紹介を兼ねたスバルくんの
歓迎会をしようよ」
 
 リーシアは紫乃と桃花に視線を向け
る。
 
 ふたりはぽかんとして、顔を見合わ
せて、リーシアを見て喜んだ。
 
「やりたい! 予定空けるよ!」
 
「私は明後日は友達と遊ぶので、その
日以外なら大丈夫です! 理事長、い
いこと言いますね!」
 
 桃花は零の元へ駆け寄り、手を掴ん
で引っ張ってくる。
 
「零もいいよねっ?」
 
 零は首を振る。
 
「予定なんて、零には遊ぶ友達いない
からないでしょ? だから零も参加は
決まりね!
 
 紫乃ちゃん、いつがいいかなぁ?
あ、夕にも連絡して予定訊かないと」
 
 強引に零も歓迎会参加者に決定した
桃花は零から手を離すと紫乃のほうを
見る。
 
「大丈夫。さっきLINEして予定訊いた
よ。なんか今週は無理みたいだけど、
来週は大丈夫みたい。
 
 日曜日が空いてるって。あと、今日
は行けなくてごめんなって」
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