第4章 第3章 模擬戦闘体験
「おまえらならわかってくれると思う
だけど……」
「うん、わかってやるからはよいえ」
昴は顎をしゃくって先を促す。
「……ゲーセンで、彼女置いて没頭し
た……」
山田と山中はそれはだめだというよ
うに非難の目を山本に向けた。
昴だけかひとり、納得がいかないう
いう顔をしている。
「ゲームに没頭したら、恋人にふられ
るのか?」
「あたりまえじゃん。俺が女子だった
ら自分差し置いてゲームする彼氏とは
即別れるよ」
「へぇ。こっちの趣味を優先してくれ
る女っていないのかね?」
「同じ趣味なら、そういう女もいるだ
ろうけど」
山本はため息を深くついて、崩れ落
ちる。
机に顔を伏せて、山本はまたしくし
くと泣き始める。
「やっと……手に入れた彼女だったの
に……」
「どんまいだ。……そうだ、今度はま
た山本に彼女ができるか賭けるか。
俺はできるに2000円な」
「また賭けかよ? じゃあ、俺はでき
ないに2000円」
文句を言いながらも山田がすぐさま
反応する。
山中もできないに賭けた。