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イチイ

第3章 第2章 媒体


「まぁ、自分でいったことだし……、
文句は言わないぞ」
 
 昴はよっこらっしょっと親父くさく
言いながら立ち上がる。
 
「じゃあ、次は媒体について説明しま
す」
 
「その前に、ここって椅子ないの?」
 
「うん。前はあったんだけど、零が壊
しちゃって。足、立ってるとつらいで
すか?」
 
「いや、足腰強いから平気」
 
「じゃあ、説明します。難しい内容で
はないです。
 
 あ、でも朝比奈さんにな難しいかも
しれないなので、わからないことがあ
ったら質問してください」
 
 桃花の口調と顔は明らかに、悪気は
ないと思いたいが、馬鹿にしている。
 
「まず、媒体は私たちの力の源。悪く
いえば人柱……生贄です」
 
 桃花は淡々と何かの資料を呼び上げ
るように説明を続けた。
 
 媒体は貴重価値のある人間、魔力を
持たないながらにして、魔力を視覚認
知できる人間。
 
 その性質故、媒体の資格があること
がクルーンにバレると命を狙われるこ
と。
 
 媒体は複数の魔力持ちと契約を結ぶ
ことが、できるということ。
 
 契約を結べば、契約者と媒体はお互
いがお互いを助けるという約束が生じ
ること。
 
 そして、媒体は自分の命を削り、力
を与えるため、短命なこと。
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