第2章 第1章 戦闘員出動
「騒ぐだろ! こういうことは好きな
人同士がやることだろ?」
昴がそう言った瞬間、空気が固まっ
た。
零を除く全員がぽかんとして昴を見
る。
「え? 俺何も変なこと言ってないよ
な? 普通そうだろ?」
「変なことは言ってないけど……」
桃花は躊躇いがちに夕をちらりと見
る。夕が言った。
「今時の青年が言う言葉じゃないなっ
て……」
「え」
「今の時代で、キスは好きな人同士い
とかいう人珍しいよね。
今時はお金くれるならキスも性行為
もする時代だし……。
まぁ、私はキスはまだいいけど、性
行為は好きな人がいいかな」
桃花と夕の言葉に今度は昴がぽかん
とする。
紫乃がさらに言った。
「今じゃ、12、13歳でお酒飲んで
煙草吸って、14から性行為体験して
る人、多いよね」
うんうんとさんにんが頷く。
昴は間抜け顔のまま、何の反応もし
ていない零に、救いを求めるように顔
を向けた。
零は我関せずといった体で、昴を無
視する。
「…………」