第2章 第1章 戦闘員出動
「はあ……。あ、これで俺の疑惑は晴
れましたよね?
教室に行ってもいいですか? 次の
授業の準備したいので……」
「いや、まだ要件済んでないから」
リーシアは帰ろうとする昴を止める
とスッと距離を詰めた。
先程よりも近い距離に昴は一瞬びっ
くりする。
「あの……?」
「ちょっと屈んでくれるかい? 君、
憎らしいほど背が高いからさ」
昴は言われた通りに少しだけ背を曲
げて屈む。
リーシアは背伸びをすると昴の唇に
キスをした。
「わあ!?」
桃花は口元を抑えて目を見開いた。
「っ!?」
昴は驚いてリーシアから離れた。
「はっ? はあ!? 何して……!?」
リーシアは慌てふためく昴を無視し
て、手を開いたり閉じたりしてぼそぼ
そと呟く。
「ふむふむ……、なるほどなぁ……。
やっぱりだよね、うん……」
「おい! 質問に答えろよ! いきなり
何すんだよ!?」
敬語も忘れ、昴は顔を赤くしながら
怒る。
「うるさいなぁ、たかが口付け、キス
じゃないか。何騒いでんのさ?」